獅子ヶ鼻砦跡
ししがはなとりであと(Shishigahana Fort Ruins)
【C-SZ141】探訪日:2024/9.8
静岡県掛川市大石2084
【MAP】
〔駐車場所〕登り口に駐車場がある。
松平家忠の『家忠日記』によれば、徳川軍による高天神城奪還に向けての高天神六砦の一つとして、1580(天正8)年6月に6日間で普請が完了したという。砦の守将は横須賀城主・大須賀康高で、彼ら横須賀衆は中村砦,安威砦,火ヶ峰砦も普請・守備を任された。このほか多くの砦が次々と完成し(10月には砦,付城の数は22に達した)、9月には城攻めが開始され、その後の兵糧攻めの結果、翌1581(天正9)年3月、高天神城は陥落する。
獅子ヶ鼻砦は高天神城から東方約3km地点の丘陵上に位置し、当時は東域の菊川流域は入江・湖沼地帯であったという。標高44m,比高33mの丘陵上は公園整備が進められ、原形は明らかではないが、主郭と考えられる。東側に腰曲輪が続き、堀切をはさんで菊川側の見張台と思われる2郭がある。また、北西側には高天神城を望む出曲輪・4郭(見張台)がある。
現在は、登り口から主郭まで階段は設けられている。