ヒエ塚古墳
ひえづかこふん(Hiezuka-Kofun Tumulus)
【K-NR122】探訪日:2022/8.21
奈良県天理市萱生町
【MAP】
〔駐車場所〕
大和古墳群の萱生支群を構成する古墳で、龍王山から延びる尾根上に築造された大型前方後円墳である。現在は前方部と後円部を分断するかたちで南北に道路が通っている。墳丘長は約129mで前方部を西方に向ける。墳丘表面では葺石が認められるが、埴輪は認められていない。墳丘周囲には周濠が巡らされているほか、外堤の存在可能性も指摘される。
埋葬施設は未調査あるが、明治年間に勾玉,管玉,金環,土器が出土したという。外堤を分断する溝からは大量の古式土師器も出土している。築造時期は、墳形や出土土器、および埴輪が出土しないことから中山大塚古墳と同様に古墳時代前期前半の3世紀後半から4世紀前半頃と推定されている。また、初期ヤマト王権と関わりの深い有力者の墓と想定される。
すぐ西にはノムギ古墳がある(説明板もノムギ古墳と兼ねている)。