吉岡大塚古墳

よしおかおおつかこふん(Yoshioka Otsuka-Kofun Tumulus)

【K-SZ044】探訪日:2024/4.14

【K-SZ041】吉岡大塚古墳 静岡県掛川市吉岡

【MAP】

〔駐車場所〕古墳と隣接して駐車場がある。

【K-SZ041】吉岡大塚古墳

   原野谷川が形成した河岸段丘上の南北約2.5km,東西約1kmにわたる和田岡古墳群(国指定史跡)に属し、古墳群の中では3番目に大きい前方後円墳である。前方部を西に向け、全長54.6m、後円部径41.3m,高さ7m、前方部幅27.5m,高さ2.5mを測り、後円部に対し前方部が短い帆立貝式に近い形状を呈している。周囲には幅約11mの濠が巡らされている。後円部は二段築成で、段の間には幅1.3mのテラス(平坦部)が巡っており、墳丘斜面全体に葺石がに葺かれいる。テラスと墳頂部には、円筒埴輪と朝顔形円筒埴輪が並べられていた。
 埋葬施設の発掘調査は行われていないが、地中レーダー調査では、木棺直葬あるいは粘土槨が墳頂部の下に確認されている。出土遺物には、上記埴輪のほかに壷形埴輪,須恵器,縄文土器,石器,土師器の甕,灰紬陶器の甕がある。出土遺物から古墳時代中期の5世紀中頃の築造と推測され、原野谷川中流域を治めた有力者の墓と考えられている。
 2007~14(平成19~26)年の発掘調査に基づき、6年の歳月をかけて復元整備工事が行われ、2023(令和5)年12月から一般公開されている。

【史跡規模】

【指 定】国指定史跡:和田岡古墳群(1996年3月29日指定)

【国 宝】 

【国重文】

関連時代 古墳時代:中期
関連年号 5世紀中頃
関連人物 系図 関連人物 系図 関連人物 系図

 

【K-SZ041】吉岡大塚古墳

 

 

【K-SZ041】吉岡大塚古墳

<和田岡古墳群一覧(国指定史跡)>

古墳名 墳形 規模 築造時期 所在地
吉岡大塚古墳 前方後円墳 全長 54.6m 5世紀中頃 掛川市吉岡
春林院古墳 円墳 直径 30m 5世紀前半

掛川市吉岡

行人塚古墳 前方後円墳 全長 43.7m 5世紀 掛川市高田
瓢塚古墳 前方後円墳 全長 63.0m 5世紀前半 掛川市高田
各和金塚古墳 前方後円墳 全長 66.4m 5世紀初頭

掛川市各和

 

吉岡大塚古墳墳丘図
(2013  掛川市教育委員会『吉岡大塚古墳第 5次発掘調査報告書』より)

【K-SZ041】吉岡大塚古墳 ※本サイトの写真は転用可です(画像をピックすると拡大、コメント表示されます)

東から見る 葺石と埴輪列 葺石と埴輪列 墳頂からの南方向眺望 東方向遠方に春林院古墳が見える 後円部から前方部を見る 前方部側から後円部を見る 周濠跡 周濠跡 南西から見る 南東から見る