瓢塚古墳
ひさごづかこふん(Hisagozuka-Kofun Tumulus)
【K-SZ043】探訪日:2024/4.14
静岡県掛川市高田
【MAP】
〔駐車場所〕古墳の南側に駐車場がある。
原野谷川が形成した河岸段丘上の南北約2.5km,東西約1kmにわたる和田岡古墳群(国指定史跡)に属し、各和金塚古墳に次ぐ大きさの前方後円墳である。全長63m、後円部径37.8m,高さ5m、前方部幅25.2m,長さ25.2m,高さ3.5mを測り、前方部を南南西に向ける。葺石が墳丘斜面に葺かれているが、段築は確認されていない。また、後円部の北東側に幅約7mの周濠が巡っていたとされる。
明治30年代の後円部墳頂の発掘では、埋葬施設として粘土槨が発見され、捩文鏡1,四獣形鏡1,勾玉2,管玉2,鉄剣片,鉄鏃などが出土した。その後の調査では円筒埴輪と壺形埴輪も出土している。出土遺物から古墳時代中期初めの5世紀前半の築造と推測され、原野谷川中流域を治めた有力者の墓と考えられている。