各和金塚古墳

かくわかなづかこふん(Kakuwa Kanazuka-Kofun Tumulus)

【K-SZ042】探訪日:2024/4.14

【K-SZ042】各和金塚古墳 静岡県掛川市各和

【MAP】

〔駐車場所〕古墳近くに駐車スペースがある。

【K-SZ042】各和金塚古墳

   原野谷川が形成した河岸段丘上の南北約2.5km,東西約1kmにわたる和田岡古墳群(国指定史跡)に属し、古墳群の中で最も大きい前方後円墳である。全長66.4m、後円部径51.2m,高さ6.5m、前方部幅20.5m,長さ15.2m,高さ4.0mを測るが、後円部に対し前方部が短いのが特徴といえる。前方部を南南東に向け、後円部は二段築成で、墳丘斜面全体に葺石がに葺かれている。後円部墳頂と中段、前方部墳頂には円筒埴輪列が巡っていた。
 埋葬施設は、後円部の中央にほぼ南北方向に設けられた竪穴式石室で、長さ4.75m,幅約0.8m,深さは約0.6mである。1974(昭和49)年に盗掘に遭っているが、その後の調査で、鉄刀,鉄剣,鉄鉾,短甲,衝角付冑などの武器武具、刀子,斧,鎌の工具農具,祭祀用具が出土している。出土遺物から古墳時代中期の5世紀初頭の築造と推測され、原野谷川中流域を治めた有力者の墓と考えられている。

【史跡規模】

【指 定】国指定史跡:和田岡古墳群(1996年3月29日指定)

【国 宝】 

【国重文】

関連時代 古墳時代:中期
関連年号 5世紀初頭
関連人物 系図 関連人物 系図 関連人物 系図

 

【K-SZ042】各和金塚古墳

 

 

【K-SZ042】各和金塚古墳

<和田岡古墳群一覧(国指定史跡)>

古墳名 墳形 規模 築造時期 所在地
吉岡大塚古墳 前方後円墳 全長 54.6m 5世紀中頃 掛川市吉岡
春林院古墳 円墳 直径 30m 5世紀前半

掛川市吉岡

行人塚古墳 前方後円墳 全長 43.7m 5世紀 掛川市高田
瓢塚古墳 前方後円墳 全長 63.0m 5世紀前半 掛川市高田
各和金塚古墳 前方後円墳 全長 66.4m 5世紀初頭

掛川市各和

 

各和金塚古墳墳丘図
(1981  掛川市教育委員会『各和金塚古墳測量調査報告書』より)

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右奥が古墳 後円部西側斜面 後円部東側斜面 後円部墳頂 後円部墳頂 後円部墳頂 露出した天井石 後円部墳頂から前方部を見る 前方部 前方部 前方部の南側 前方部から後円部を見る 前方部から後円部を見る