1160(平治元)年1月3日、源義朝が長田忠致の家臣により御湯殿で謀殺された際、義朝従者と忠致の家臣が戦った場所とされる。
　平治の乱で敗れ、京から東国を目指して敗走の途中、家臣･鎌田政家の舅である尾張国野間内海荘の領主･長田忠致の館にたどり着いたが、忠致は恩賞ほしさに義朝を正月の初湯に招き、背中を流していた家臣の渋谷金王丸がいなくなった隙に、忠致の家臣3人が丸腰の義朝を御湯殿(風呂場)で殺害した。
　それに気づいた金王丸は3人を斬り殺し，駆けつけた鷲栖玄光(青墓の長者･大炊の弟)，平賀義信(義宣)らとともに、法山寺にほど近い橋の辺りで長田の家臣と乱戦になった。のちに橋は｢乱橋｣と呼ばれるようになる。
　また、その昔、法山寺の本尊薬師如来への参詣者が多く潮の満ち引きの間にこの橋を競って渡り、常に橋板が乱れがちであったとも言われている。