丹下砦跡〔桶狭間古戦場〕
たんげとりであと〔おけはざまこせんじょう〕 (Tange Fort Ruins[Historic Battlefield of Okehazama])
【C-AC083】探訪日:2014/9/21・2021/3/10
愛知県名古屋市緑区森下16
【MAP】
〔駐車場所〕
1559(永禄2)年、織田信長が今川方重臣の岡部元信が守る鳴海城を囲むように築いた三砦の一つ(丹下砦,善照寺砦,中島砦)。さらに大高城との連絡を絶つべく大高側に丸根砦,鷲津砦を築いた。丹下砦には水野帯刀忠光,山口海老丞広憲,柘植玄蕃允友顕ら兵340が配置された。
1560(永禄3)年5月19日、桶狭間の戦いでは、信長は清須城から兵を増やしながら午前10時頃に丹下砦に入り、その後、善照寺砦に向かった。
丹下砦には鳴海城の北方、15世紀後半まで集落があった土地の古屋敷が利用された。砦の規模は東西約84m,南北約78mと伝えられている。
1860(万延元)年には鳴海陣屋が森下よりこの砦跡に移ったが、1868(明治元)年7月に閉所となった。
現在の光明寺の裏山が砦跡であるが、大部分が宅地化され遺構は残されていない。