善照寺砦跡〔桶狭間古戦場〕
ぜんしょうじとりであと〔おけはざまこせんじょう〕 (Zenshoji Fort Ruins[Historic Battlefield of Okehazama])
【C-AC032】探訪日:2003/10/17・2014/9/21
愛知県名古屋市緑区鳴海町砦3
【MAP】
〔駐車場所〕
1559(永禄2)年、織田信長が今川方重臣の岡部元信が守る鳴海城を囲むように築いた三砦の一つ(丹下砦,善照寺砦,中島砦)。さらに大高城との連絡を絶つべく大高側に丸根砦,鷲津砦を築いた。善照寺砦には佐久間信盛,信辰兄弟が配置された。
1560(永禄3)年5月19日、桶狭間の戦いでは、信長は桶狭間で休息中の今川義元を奇襲する直前、この砦の下に兵を集結されたという。本砦からは桶狭間方面が一望できたとされ、今川方の動きを監視する砦であったともいわれる。
善照寺砦には鳴海城の東に伸びた丘陵の東端にある寺跡が利用された。砦は一辺50mの堀と土塁を巡らせた館型であったとされる。西の屋根続きに出入口があり、出入口南側の土塁は櫓台状になっていた。
現在は善照寺砦公園として整備され、遺構は確認できない。