御旅所古墳
おたびしょこふん (Otabisho-Kofun Tumulus)
【K-AC126】探訪日:2020/9/21・2020/9/27
愛知県春日井市二子町2丁目11-2
【MAP】
〔駐車場所〕
5世紀末~6世紀初頭に築造された墳径約31m,高さ約2.9mの円墳である。白山神社(味美白山神社古墳)の西南約80mに位置しており、その名称は白山神社から神輿渡御が行なわれる御旅所であったことに因む。味美白山神社古墳,味美二子山古墳、そして味美春日山古墳などとともに味美古墳群を形成している。
発掘は行なわれておらず主体部は不明。1991(平成3)年に公園整備が行なわれた際の調査で検出された円筒埴輪列の位置などから2段築造であった可能性もあるとされている。この調査で周溝の存在も確認されているが正確な規模は判っていない。地籍図から幅8~10mを想定しており、周溝を含む復元規模は直径約45~50mとも推定されている。整備が行なわれた際に、墳裾部から円筒埴輪と高坏形器台脚部が出土しており、また、1974(昭和49)年から翌年にかけて行なわれた墳丘の土留め工事の際には墳丘南側で検出された円筒埴輪列で須恵質埴輪と土師質埴輪が交互に配置されていたとの記録がある。