味美二子山古墳
あじよしふたごやまこふん (Ajiyoshi Futagoyama-Kofun Tumulus)
【K-AC125】探訪日:2020/9/21
愛知県春日井市二子町2丁目11-5
【MAP】
〔駐車場所〕
出土した埴輪や須恵器などから推定して6世紀前葉に築造された前方後円墳である。隣接する味美白山神社古墳と御旅所古墳、500mほど北西にある味美春日山古墳などとともに味美古墳群を形成している。墳丘は全長96mの2段構築となっており、前方部主軸を北西30°に向け北東側に造出の存在が確認されている。また、墳丘を取り囲む盾型の周濠を持つが、1967(昭和42)年に航空自衛隊の練習機が周濠内に墜落し、後円部からくびれ部にかけて機体の破片が散乱した。この事故に伴う復旧工事で誤って造出の一部が取り壊された際に、形象埴輪(馬形,人物,水鳥形)および円筒埴輪片が出土している。なお、この事故以前には周濠には水が溜まっていたが、復旧工事の際に周濠底部をさらったところ水が溜まらなくなってしまった。
1991(平成3)年以降、史跡公園整備にともなう発掘調査が複数回行なわれ、周濠の外側に幅3.5m,深さ0.6m程度の溝が検出された。ここからも各種の形象埴輪や円筒埴輪,須恵器などが出土している。