石筒ヶ根古戦場
いしどうがねこせんじょう(Historic Battlefield of Ishidogane)
【B-AC012】探訪日:2023/5.2
愛知県岡崎市千万町町
【MAP】
〔駐車場所〕白髭神社の前(県道沿い)に駐車場がある。
1573(天正元)年、亀山城主・奥平貞能は、武田信玄なきあとの武田方につくか勢いに乗る徳川方につくか一門衆で協議の結果、徳川方に味方することを決めた。同年8月20日夜、一族は武田勢力の強い作手を脱出して、戦いに有利な滝山城へと向かった。これを知った武田方の古宮城の甘利晴吉は、追撃を開始し追いついて亀山城から巴山,石筒ヶ根辺りまでの広範囲で戦いが続いたという。奥平方は犠牲を出しながらも無事に滝山城に入ることができた。
戦いの場となった石筒ヶ根の峠(標高約700m)には「安永八年亥八月日 千万町村」と刻まれた大日如来が祀られている(安永8年は1779年)。また、300mほど南東には戦死者が弔われた自然石での墓が残されている。