別所大塚古墳
べっしょおおつかこふん(Bessho-otsuka-Kofun Tumulus)
【K-NR188】探訪日:2022/10.29
奈良県天理市別所町466
【MAP】
〔駐車場所〕
平尾山丘陵西麓の丘陵先端部を切断して築造された前方部を北東に向ける大型前方後円墳である。墳丘規模は全長125m、後円部直径85m,高さ14mの2段築成、前方部幅105m,高さ15mの2段築成で、前方部東側を除き墳丘周囲には周濠,外堤が巡らされる(前方部東側は切り通し)。墳丘表面では葺石,埴輪が認められた。
埋葬施設は後円部における横穴式石室であるが、南向きに大きく掘削・破壊されている。幕末の調査では石室から幅約3m,長さ4m以上の大型組合式石棺が出たとされ、人骨,金銅製鈴数個,鉄鏃,甲,鉄刀,土器,焼米も出土したという。築造時期は古墳時代後期の6世紀前半と推定され、付近の大型前方後円墳の石上大塚古墳,ウワナリ塚古墳と同様の墳丘規模,石室規模,築造時期であることから類縁関係にあると想定され、この地に基盤を置いた物部氏の首長墓とする説が挙げられている。
【史跡規模】 |
【指 定】 【国 宝】 【国重文】 |
関連時代 | 古墳時代:後期 |
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関連年号 | 6世紀前半 |
関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 |
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物部氏 | MB** |
別所大塚古墳(平面図と航空写真)