石上大塚古墳

いそのかみおおつかこふん(Isonokamiotsuka-Kofun Tumulus)

【K-NR177】探訪日:2022/10.2

【K-NR177】石上大塚古墳 奈良県天理市石上町

【MAP】

〔駐車場所〕

   石上・豊田古墳群平尾山支群の一つで平尾山丘陵頂部に築造された大型前方後円墳である。前方部を北方向に向け、墳丘長107m、前方部幅82m,高さ14m、後円部直径67m,高さ14mの2段築成で、墳丘くびれ部西側には造出しが認められ、墳丘周囲には周濠,外堤が巡らされる。墳丘表面には葺石が施されるが、埴輪は認められていない。
 埋葬施設は後円部南側に左片袖式の横穴式石室が開口し、玄室は長さ6.3m,幅2.8m(奥壁)、羨道幅2.5mとされるが、これまでに大きく破壊されており、現在は最下段の石のみを残す。玄室内では礫石が敷き詰められているほか、石棺材と見られる凝灰岩の細片が認められる。副葬品は明らかでない。
 古墳時代後期後半の6世紀後半頃の築造と考えられ、小谷を隔てて東100mにあるウワナリ塚古墳、南西800mほどにある別所大塚古墳の3基は同様の墳丘規模,石室規模,築造時期であることから類縁関係にあると想定され、物部氏の首長墓とする説が挙げられている。

【史跡規模】

【指 定】

【国 宝】

【国重文】

関連時代 古墳時代:後期
関連年号 6世紀後半
関連人物 系図 関連人物 系図 関連人物 系図
物部氏 MB**

 

【K-NR177】石上大塚古墳
 案内板の石上神宮方面へ歩いていくと、右側にいかにも周濠と思われる平地は現れる。石上大塚古墳の案内板のところを入っていく(上っていく)と、一見、湧水かのように見える露わになった玄室が見えてくる。 

 

【K-NR177】石上大塚古墳

 

ウワナリ塚古墳・石上大塚古墳・別所大塚古墳(Googleマップ航空写真:黄線は概略外形)

【K-NR177】石上大塚古墳 ※本サイトの写真は転用可です(画像をピックすると拡大、コメント表示されます)

周濠 周濠 墳頂部 墳頂部 玄室内から開口側を見る