櫛山古墳

くしやまこふん(Kushiyama-Kofun Tumulus)

【K-NR047】探訪日:2014/11.28・2022/8.21

【K-NR047】櫛山古墳 奈良県天理市柳本町186

【MAP】

〔駐車場所〕崇神天皇陵の拝所西および天皇陵前方部北側に駐車場がある。

【K-NR047】櫛山古墳

   柳本古墳群の一つで、行燈山古墳(崇神天皇山邊道勾岡上陵)の後円部東に位置する双方中円墳である。中円部の西側に前方部、東側に後方部を備え、墳丘全長152mで中円部直径約90m、前方部の長さ,幅とも60m、後方部長さ25mを測る。櫛山古墳の墳形は通常の前方後円部にもう一つの短い突出部を付けたような形状である。前方部と中円部の頂上は平坦で、段築は中円部,後方部3段、前方部2段に築かれている。30cmぐらいの板状の葺石が墳丘全体に葺かれていたとみられている。周濠の範囲は東西190m,南北165m、前方部側面での周濠幅は約56mである。双方中円墳にはこのほか岡山県の楯築遺跡や香川県の石清尾山古墳群の猫塚古墳がある。
 埋葬施設としては中円部の頂上で長さ7.1m,幅1.4mの竪穴式石室が発掘され、内部には組合せ式の長持形石棺の一部が検出された。また、後方部には祭祀施設があり、埋葬が終わった後、様々な日常品や土製の勾玉や管玉を故意に破損させ、石塊と共に大きく掘られた穴の中に投げ入れるという祭祀が行われたとみられ、多くの副葬品は出土している。
 古墳時代前期後半の4世紀後半の築造とされる。

【史跡規模】

【指 定】国指定史跡(1957年6月19日指定)

【国 宝】

【国重文】

関連時代 古墳時代:前期
関連年号 4世紀後半
関連人物 系図 関連人物 系図 関連人物 系図

 

【K-NR047】櫛山古墳
  

 

【K-NR047】櫛山古墳

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南西からの遠景 南側の周濠越しに見る 南側の周濠 南側の周濠 後方部 中円部墳頂へ 中円部 中円部から後円部を見る 前方部を見下ろす 前方部の東側 中円部 左側が中円部 古墳南側