猫塚古墳(石清尾山古墳群)
ねこづかこふん (Nekozuka-Kofun Tumulus[Iwaseoyama-Kofun Tumuli Group])
【K-KG005】探訪日:2019/7/22
香川県高松市峰山町
【MAP】
〔駐車場所〕
石清尾山古墳群の中で全長約96m,高さ約5mと最大規模を誇り、かつ古墳時代前期4世紀前半の築造と最も古い古墳である。種類も全国でも非常に珍しい双方中円墳の積石塚である。
残念ながら、1910(明治43)年に鉱山試掘を偽った計画的な大盗掘で中央が大きく変形してしまっている。中円部には幾つかの竪穴式石室があったと思われるが、正確な数や位置は不明である。ただ、後年に行われた京都帝国大学の調査の報告書では、盗掘関係者の話などを参考にすると、中円部中央に大きな竪穴式石室1基とそれを取り囲む8基の小さな石室があったと記述されている。また、盗掘の際に中央の石室から鏡5面(中国製が4面,日本製が1面)のほか、小銅剣20前後,石釧1,筒形銅器3,銅鏃9,鉄斧1,鉄剣4,鉄刀1などが発見されている。