纒向勝山古墳
まきむくかつやまこふん(Makimuku Katsuyama-Kofun Tumulus)
【K-NR152】探訪日:2022/9.11
奈良県桜井市東田字勝山
【MAP】
〔駐車場所〕 纒向勝山古墳の南に小さな駐車場がある(2台駐車可)。
大和古墳群(オオヤマト古墳集団)のうち纒向古墳群に属する古墳時代前期初頭の前方後円墳である。全長は約115m、前方部長約45m、後円部径約70m,高さ約7mで、くびれ部の幅は26mを測る。墳丘周辺の調査では幅約25m,深さ約1mの比較的浅い周濠が確認されている。葺石や埴輪は認められない。埋葬施設も未調査のため詳細不明である。
遺物としては木製の刀剣把手,団扇,槽等の祭祀具,U字形木製品,土師器(布留0式土器)が主として周濠部から出土している。2001(平成13)年には周濠くびれ部土中より検出されたヒノキ板材を年輪年代測定した結果、伐採年代は新しく見積もっても210年頃と推定されたが、その後の築造との関連や板材の使用,投棄の時期との関連は不明である。また、周濠跡から出土した土器の編年による年代は3世紀前半とされたが、これも周濠跡からの出土のため築造時期を決定づけるものではない。