<神皇系氏族>地祇系

A302:大国主命  大国主命 ― 胸形徳善 MK01:胸形徳善

リンク MK02
胸形赤麻呂

 養老5年(721年)元正天皇の詔により、解工(工匠土木の技術)に優れる者として褒賞され、賈受君らとともに絁10疋,絹糸10絇,麻布20端,鍬20口を賜与されている。胸形氏には大陸との交通に関与したものが多く、この場合の赤麻呂も船舶関係の工匠であったものと見られる。なお、この時に選ばれた人物は、『藤氏家伝』下に神亀年間(724~729年)の学芸の士として列挙されたものが多く、皇太子・首皇子(のちの聖武天皇)の教育に資するため、文芸や学術に優れた者を選出したものと見られる。
 聖武朝の天平12年(740年)正月に外従五位下に昇叙される。次いで同年に発生した藤原広嗣の乱終結後の11月に聖武天皇の東国行幸へ陪従していた者に対して叙位が行われた際、赤麻呂は外従五位上に昇進している。天平17年(745年)外正五位上に至る。