<地祇系>

A302:大国主命  素戔嗚尊 ― 大国主命 ― 大田田根子 A303:大田田根子

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大田田根子

大物主神の7世孫(実際は6世孫か)で、崇神天皇と同世代の人物。神門臣の美気姫を妻とし、子の大御気持命から三輪氏,鴨氏,大神氏,神人部氏,神部氏などの氏族を輩出したと伝わる。
 『古事記』にある物語では、崇神天皇の時、疫病が流行で人民が多く死に、天皇の夢枕に大物主大神が現れ「意富多々泥古という人に自分を祭らせれば、祟りも収まり、国も平安になるであろう」と神託を述べた。天皇はその人物を捜し出し、意富多々泥古命に三輪山の神を祭らせ、伊迦賀色許男命に天の八十びらかを作らせて、天神地祇を定め祭らせた、という。
 大田田根子が登場するのはここまでであるが、このことから、崇神天皇が大和国三輪山の神を祭ることで、祭政一致の政策を行い、さらに、海外も含めた周辺の諸国の統一に着手していることも分かる。
 大田田根子は現在、大神神社の摂社大直禰子神社に祭られている。