五大堂
ごだいどう (Godai-do Hall)
【T-MG002】探訪日:2013/10/6
宮城県宮城郡松島町松島町内111
【MAP】
〔駐車場所〕
瑞巌寺の境外仏堂である。伝承によれば、807(大同2)年、坂上田村麻呂が奥州遠征の際に毘沙門堂を建立したのが始まりとされる。その後、円仁(慈覚大師)が延福寺(瑞巌寺の前身)を創建した際に仏堂を建立し、大聖不動明王を中央に東方降三世明王,西方大威徳明王,南方軍荼利明王,北方金剛夜叉明王の五大明王像を安置したことにより、五大堂と呼ばれるようになった。
現在の堂は、1604(慶長9)年、伊達政宗が瑞巌寺の再興に先立って再建したものである。東北地方最古の桃山建築といわれている。本州と五大堂のある島とは橋で繋がっており、架けられた「すかし橋」は橋げたの隙間から海が見え、五大堂へ行く際に足元を見て気を引き締めるために造られたといわれている。また、本尊の五大明王像は33年に1回開扉の秘仏で、各像ともケヤキ材の一木造で不動明王像の像高64cm。作風から平安時代中期の作で、畿内から持ち込まれたものではなく、地元で制作されたものと推定されている。