岡部城(内海城)跡
おかべじょう(うつみじょう)あと (Okabe[Utsumi] Castle Ruins)
【C-AC237】探訪日:2019/3/9
愛知県知多郡南知多町大字内海字城山39-1
【MAP】
〔駐車場所〕
別名を内海城ともいう。大永年間(1521~28年)に一色城の佐治備中守為縄(大野城主佐治宗貞の弟)によって築かれた。一色城は守備に不利なため、内海谷西方の岡部の地に四方を一望できる要害堅固な山城を築いた。風呂谷を囲むようにUの字状になっている。また、風呂谷に亡き父のために性海寺、城の南には亡き母のために宝樹院をそれぞれ創建している。為縄は1548(天文17)年に没し、遺領は嫡子の佐治九兵衛為成が継いだ。為成は1590(天正18)年、織田信雄の転封に伴い浪人となり、後に池田輝政に仕えたという。
城山の南側の尾根上に東西二郭の曲輪があり、西の曲輪が主郭とみられ北から西側にかけて土塁が残っている。東の曲輪との間は土橋状の細尾根で、東の曲輪は削平されているだけで土塁はない。