羽衣の松
はごろものまつ(Hagoromo no Matsu)
【Z-AC014】探訪日:2019/2/23
愛知県豊川市行明町神明
【MAP】
〔駐車場所〕
星野行明の誕生を伝説として伝える。星野家が天皇践祚後の大嘗会の儀式に使われる天羽衣の調進役を勤める家柄であったことに絡めたものであろう。
その昔、一人の天人がこの松の前を流れる豊川で水浴びをしていたとき、通りかかった若者が岸辺のこの松にかけられた羽衣を見つけて持ち帰ってしまった。天人は羽衣を返してもらいたい一心で若者のお嫁さんになり、やがて子供も生まれ幸せな生活を送っていたが、ある日、羽衣を見つけ出し天に帰ってしまう。そのとき、天人は実を食べると病気が治る片葉のお茶の実と人形を可愛い子供に残したと伝えられている。その子はやがて成長して星野勘左衛門行明となったというものである。
現在は、行明城跡を見下ろす豊川と豊川放水路との分岐点に碑が建てられている。