桑原家住宅
くわはらけじゅうたく(Residence of Kuwahara Clan)
【R-GF015】探訪日:2020/1/13
岐阜県大垣市上石津町一之瀬365
【MAP】
〔駐車場所〕
桑原家の先祖は、1545(天文14)年に伊勢の阿下喜城から一之瀬に移り住み、織田信長,豊臣秀吉に重臣の一人として仕えた。年代は定かではないが、桑原兵庫資貞が市之瀬城を築いたとされる。
関ヶ原の合戦後は尾張藩の在郷武士として30石を与えられ、江戸時代には住宅を建て代々名主を勤めるとともに、植林を奨励し用水路を引き田畑の開墾にも尽力した。
住宅はもともと東に隣接する一段高い地にあったが、1733(享保18)年に焼失し、翌年、現在の地に再建されている。主屋は、当初、平屋,茅葺であったが、1868(明治元)年に中ニ階建,桟瓦葺に改築された。また、江戸時代には、北倉(1742年),米倉(1795年),表門(1818年頃),西倉(1820年)が、さらに1893(明治26)年には南土蔵が建てられた。いずれも国の重要文化財に指定されており、西美濃地方における代表的民家として貴重な遺構である。