真盛上人生誕の地
しんせいしょうにん せいたんのち(Birthplace of Shinsei-Shonin)
【Z-ME003】探訪日:2019/10/27
三重県津市一志町大仰1495
【MAP】
〔駐車場所〕
1443(嘉吉3)年、伊勢国一志郡仰木に小泉左近尉藤能の子として生まれる。天台宗真盛派の祖となり、諡号は円戒国師,慈摂大師。比叡山西塔の慶秀に師事し天台宗の教学を学び、その後、同所にある黒谷青龍寺に隠遁して「往生要集」に拠り称名念仏を唱えた。戒律と称名念仏の一致を唱え、宮中や公家,女官,守護などに無欲と慈悲を説いた。また、かつて良源や源信などが住み、円観が円頓戒の本寺としたこともある近江国坂本の西教寺を再興して天台宗真盛派の本寺とした。
伝承によると、真盛上人が逝去した1495(明応4)年に生誕の館近くに華香寺が建てられ、1872(明治5)年に廃絶されたのち、1881(明治14)年に誕生寺として再興されたという。誕生寺には、上人が生まれたとき使われたとされる産湯の井戸がある。