新城古城跡
しんしろこじょうあと(Shinshiro Old Castle Ruins)
【C-AC087】探訪日:2015/8/15・2019/5/3
愛知県新城市石田字万福
【MAP】
〔駐車場所〕
新城橋北東の幽玄川と豊川に面した崖上に位置する。60m×60mの単郭方形を呈する。1913(大正2)年までは豊川に面した場所以外に土塁が三方に巡っていたとされるが、現在は東側の幽玄川に面した箇所に高さ約30㎝,長さ30mほどの土塁状の高まりが残るのみである。
1532(天文元)年に菅沼定継が大谷城からこの地へ居城を移した。大谷城に対して新たに築いたこの城は「新城(しんじょう)」と呼ばれたが、1576(天正4)年に奥平信昌が新城城を築いたことから、この城を新城古城(しんしろこじょう)と呼称している。定継は、数年後に田峯城に移り、弟の定氏が新城古城に入城した。
1562(永禄5)年、石田合戦が勃発。野田城を攻めた今川勢は菅沼定盈の反撃によって退却を余儀なくされたが、その途中、新城古城を攻めた。定氏らはこの合戦には勝利したものの、損傷が著しかったためか新たに杉山端城を築城し、この城を廃城とした。