鳳来山東照宮

ほうらいさん とうしょうぐう (Horaisan Toshogu Shrine)

【S-AC066】探訪日:2024/12.26

【S-AC066】鳳来山東照宮 愛知県新城市門谷鳳来寺4

  【MAP】

〔駐車場所〕南に鳳来寺山パークウェイ駐車場(有料)がある。

【S-AC066】鳳来山東照宮

   鳳来山にある徳川家康(東照大権現)を主祭神に、鎮守三社と称される山王権現,熊野権現,白山権現を合祀している東照宮である。日光・久能山と並ぶ三大東照宮の1社を称している(このほか滝山東照宮も三大東照宮といわれる)。鳳来寺本堂の東約150mほどのところにある。
 江戸幕府3代将軍・徳川家光は、1648(慶安元)年4月、日光東照宮へ参拝した折に改めて『東照社縁起』を読み、祖父・家康の父母である松平広忠と於大の方が、鳳来寺に参篭・祈願して間もなく家康を授かったという、家康と鳳来寺との縁に感銘を受け、鳳来寺の本堂修復と薬師堂の再建を発願し、あわせて新たに東照宮の創祀を計画した。
 家光は老中の阿部忠秋や浜松城主・太田資宗に命じて造営事業を進めた。1651(慶安4)年6月に家光は薨じたが、跡を継いだ4代将軍・家綱は太田資宗や本多利長,小笠原忠知らの地元の大名に引き続き造営を命じた。同年に社殿が竣成し、同年9月17日に江戸城内の紅葉山東照宮に祀られていた「御宮殿」(厨子)と神体である「御神像」を遷祀した。家綱からは家康が関ヶ原の戦いで帯刀したという太刀が神刀として奉納されたほか、諸大名からも太刀や灯篭などの奉納があったという。以後、鳳来寺は別当寺と定められた。江戸時代を通して10回に及ぶ修理が幕府により行われている。
 本殿は桁行3間,梁間2間の入母屋造で1間の向拝を付け、屋根に千木を置く。本殿の正面に1間平唐門の中門があり、中門からは左右にそれぞれ折曲りの透塀が発して本殿を囲んでいる。拝殿は桁行3間,梁間2間の入母屋造で正面に1間の向拝を設ける。拝殿背面中央には桁行2間,梁間1間,切妻造妻入の幣殿が接続し、拝殿と併せて1棟を形成している。また、折曲り延長約76.5mの石柵が拝殿を囲み、石柵の外に切妻造檜皮葺の水屋(手水舎)がある。いずれも1651(慶安4)年の造営によるもので、国の重要文化財に指定されている。
 東照宮本殿納置の黒漆金銅装宮殿は愛知県指定有形文化財、東照宮御神宝群は新城市指定有形文化財でもある。

【史跡規模】

【指 定】

【国 宝】 

【国重文】・本殿:1棟    附 石柵・石燈籠:2基,板札:1枚,棟札:3枚

      ・中門:1棟

     ・左右透塀:2棟

     ・拝殿,幣殿:1棟

     ・水屋:1棟(水盤を含む)

関連時代 江戸時代:前期
関連年号 1644年・1651年
関連人物 系図 関連人物 系図 関連人物 系図
徳川家光 TG03 徳川家康 TG01 阿部忠秋 AB33
太田資宗 G118 本多利長 F536 小笠原忠知 G457

 

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【S-AC066】鳳来山東照宮 ※本サイトの写真は転用可です(画像をピックすると拡大、コメント表示されます)

鳳来寺本堂側から向かった場合 番所跡 拝殿と石柵 拝殿 拝殿・幣殿 拝殿・幣殿の右側面 中門と左右透塀 中門 本殿 本殿 本殿 本殿 石燈籠と水屋 赤鳥居右側の石垣 この上に拝殿へ上る階段,番所跡がある パークウェイ 駐車場からのアプローチ途中(鏡岩)