鏡岩下遺跡
かがみいわした いせき(Kagamiiwashita Ruins)
【Z-AC071】探訪日:2024/12.18
愛知県新城市門谷鳳来寺
【MAP】
〔駐車場所〕鳳来寺参道入り口または山道一の門近くに駐車場がある。
鳳来寺本堂の北東にそびえる鏡岩の下にある、平安時代末期から江戸時代の祭祀遺跡である。遺跡からは、灰釉陶器の碗1点,渥美窯産44点,瀬戸窯産23点,常滑窯産11点など計194点の土器が出土している。これによって、鳳来寺では12世紀後半~13世紀初頭に経塚が造営されたのち、13世紀以降は渥美窯産や古瀬戸,常滑窯産の蔵骨器を用いた納骨やそれを伴わない骨片を埋葬する中世墓となり、室町時代から岩壁に鏡の埋納が始まり、江戸時代には納鏡が最盛期を迎えたことが判明する。
本堂をはじめ寺内でたびたび火災が発生して文書史料の多くが焼失している鳳来寺において、これらの考古資料からは、中世から近世にかけて鳳来寺が、ある特定階層の人々の信仰対象としての聖地(霊山)から、本尊薬師如来を対象とする民間信仰の霊場に変容した様子がうかがえる。
【史跡規模】 |
【指 定】 【国 宝】 【国重文】 |
関連時代 | 平安時代末期~江戸時代 |
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関連年号 |
関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 |
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一 |