甲山1号墳
かぶとやまいちごうふん(Kabutoyama No.1-Kofun Tumulus)
【K-AC247】探訪日:2024/8.26
愛知県岡崎市六供町甲越5-6-13
【MAP】
〔駐車場所〕
標高64.5mの独立丘陵である甲山に分布する甲山古墳群の1つで、円墳または前方後円墳とされる。丘陵上では本古墳のほかに、2号墳,3号墳(消滅),三ツ岩古墳(消滅)の築造が認められた。1号墳は、従来は直径60m,高さ8mの大型円墳とされてきたが、近年では前方後円形とする説があり、その説では2号墳(南側)または記念寺(西側)が前方部と見立てられ、2号墳を前方部とする説では墳丘長120mの大型前方後円墳と復原推定され、三河地方では最大規模の位置づけになる。
墳丘には拳大の円礫の葺石が葺かれており、墳丘裾と中段付近には円筒埴輪,朝顔形埴輪の埴輪片が検出されている。埋葬施設は明らかでないが、1944(昭和19)年の防空監視所・防空壕設置の際に木炭が出土したことから、木炭槨と推定されている。出土品としては、木炭と同時に鉄刀が発掘されたというが、いずれも戦災で焼失した。
築造年代は古墳時代中期の4世紀末~5世紀初頭頃(または5世紀初頭頃)と推定される。埋葬者については定かではないが、古墳規模からは三河地方を支配していた首長級の人物と思われる。なお、本古墳の周辺に存在した古墳は陪塚であったとも推測される。
甲山1号墳のすぐ南には甲山八幡宮、さらに甲山寺が続く。
【史跡規模】 |
【指 定】岡崎市指定史跡(1972年7月5日指定) 【国 宝】 【国重文】 |
関連時代 | 古墳時代:中期 |
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関連年号 | 4世紀末~5世紀初頭(または5世紀初頭) |
関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 |
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徳 |