松井塚古墳
まついづかこふん(Matsuizuka-Kofun Tumulus)
【K-OS037】探訪日:2017/9.24
大阪府南河内郡太子町太子
【MAP】
〔駐車場所〕
二上山山麓の磯長谷において、谷を形成する尾根の南斜面に古墳時代終末期の7世紀中葉頃(飛鳥時代)に築造された古墳である。1958(昭和33)年、推古天皇陵の北300mの民家の井戸掘削に伴い発見され、石棺のみが叡福寺東に移築・展示されている。墳丘は失われており墳形は明らかでないが、一説に方形と推定される。
埋葬施設は横穴式石室で、南方に開口し、石室の構築にあたっては唐尺の使用が推定される。石室の床面には礫石が敷き詰められ、その上に二上山産凝灰岩製の刳抜式家形石棺形の石槨が据えられていた。石槨は長さ2.5m,幅1.3mを測り、石槨前には石扉が付く。盗掘に遭っているが、調査では石槨内に人骨2体分や須恵器,土師器片が検出されている。
被葬者については不明であるが、大化の改新の一環として身分に応じて墳墓の規模などを制限した「大化の薄葬令」において、王以上に該当する石室規模とされる(薄葬令により大型古墳の築造は終了する)。
石棺は大阪府指定有形文化財に指定されている。
【史跡規模】 |
【指 定】大阪府指定文化財:松井塚古墳石棺(1973年3月30日指定) 【国 宝】 【国重文】 |
関連時代 | 飛鳥時代 |
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関連年号 | 7世紀中葉 |
関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 |
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