十六羅漢
じゅうろくらかん(Jurokurakan)
【Z-AC059】探訪日:2023/10.30
愛知県豊田市則定町寺屋敷
〔駐車場所〕
1777(安永6)年、鈴木家家臣で則定陣屋の久世勘太夫が、釈迦如来坐像を中心に16人の羅漢を祀ったものである。釈迦如来及び十六羅漢の像は羅漢山の丘陵の絶壁付近に散見される。
また、この場は慈本豪英尼が1831(天保2)年から1833(天保4)年にかけて丘陵の岸壁付近に箱を設け、中にこもりながら昼夜を問わずに鉦を鳴らし続けて、千日間に渡る火断ちの念仏修行を行ったところでもある。慈本豪英尼は幡豆郡駮馬(現西尾市吉良町)の生まれで、若くして出家し、はじめ徳誉貞本と名乗ったが、1830(文政13)年に豪潮律師に弟子入りし、慈本豪英の名を賜った。弟子たちは尼の食事として、元観音と呼ばれる場所から水とそば粉を運んだという。また、毎月の1日と15日には多くの村人を集めて説教を行った。荒行のためか、43歳の若さで亡くなっている。
なお、ここから少し登ったところが椎城跡である。
【史跡規模】 |
【指 定】 【国 宝】 【国重文】 |
関連時代 | 江戸時代:中期 |
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関連年号 | 1777年・1831年 |
関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 |
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久世勘太夫 | G*** | 慈本豪英尼 | **** |