築城年代,築城者とも定かではないが、立地状況からみて、1573(天正元)年に武田軍が徳川勢と対峙する際に、南の仲明城とともに築いた軍の駐屯地と考えられている。仲明城の支城、もしくは、その北郭とする見方もある。
　敷地川東の標高87m,比高50mの丘陵上に築かれ、東の堀切の西が城域とされる。主郭は東西に50mほど延び、北に2郭と3郭がある。3郭は城兵の古屋掛けの場所と推定される。主郭南西方向に2段の腰曲輪があり、その先端に土橋が掛り、虎口であったと思われる。