馬場平1号墳
ばんばひら1ごうふん(Banbahira No.1-Kofun Tumulus)
【K-SZ038】探訪日:2023/3.11
静岡県浜松市北区引佐町井伊谷3681
【MAP】
〔駐車場所〕
井伊谷盆地を眼下に見下ろす丘陵端部に築造された前方後円墳である。井伊谷古墳群の中では北岡大塚古墳の被葬者の次代の首長の古墳とされる。北岡大塚古墳の南1kmほどに位置する。全長47.5m、後円部径33m,高さ4.6m、前方部幅15m,高さ2.1mと後円部に比較し前方部が短い。墳丘には葺石が施されていたとみられるほか、後円部東側から南東部にかけて幅8~9mの周濠が巡らされている。
1934(昭和9)年に開墾で墳丘の右(東)部分が削り取られたが、その際、後円部頂中央に埋葬施設である粘土槨(全長6.1m,最大幅2.2m)が見つかり、赤色顔料が塗られた部分にカヤ材で造られた組合式箱型木棺が収められていた。画文帯神獣鏡,変形神獣鏡,中型内行花文鏡,小型内行花文鏡,巴形石製品,碧玉製管玉,瑪瑙製勾玉,ガラス製小玉,銅鏃,鉄剣,鉄鏃など豊富な副葬品も出土した(副葬品は静岡県指定有形文化財に指定)。
墳形,出土品より築造時期は古墳時代中期初頭の5世紀初とされ、北岡大塚古墳に次ぐ時代である。
また、すぐ南東部に円墳の2号墳,3号墳があったが、現在は消滅している。2号墳,3号墳は1つの古墳で、前方後円墳であったとの見解もある。
【史跡規模】 |
【指 定】 【国 宝】 【国重文】 |
関連時代 | 古墳時代:中期 |
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関連年号 | 5世紀 |
関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 |
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作 |
馬場平古墳平面図(現地説明板より)と出土品