燈籠山古墳

とうろうやまこふん(Toroyama-Kofun Tumulus)

【K-NR053】探訪日:2014/11.28・2022/7.24

【K-NR053】燈籠山古墳 奈良県天理市中山町426−2

【MAP】

〔駐車場所〕

【K-NR053】燈籠山古墳

   大和古墳群を構成する前方後円墳で、現状規模は全長110m、後円部径55m,高さ6.4m、前方部幅41m,高さ6.3mを測り、三段築成と考えられる(墳丘は大きく改変)。また、同群の東殿塚古墳,西殿塚古墳,中山大塚古墳は前方部を南に向けているのに対し、燈籠山古墳は西に向けている。東側は墓域を区画するために丘陵が切断され、南側と北側は墳丘に盛る土を取った痕跡がある。現在は後円部(東側)は果樹園に、前方部(西側)は近隣する念仏寺の墓地になっている。
 発掘調査が行われておらず、埋葬施設は不明だが、後円部では竪穴式石室の部材と見られる板石が多く採集されている。前方部にも割竹形埴質棺が出土している。また、墳丘各所で円筒埴輪や朝顔形埴輪の破片も採集され、埴輪列が墳丘を囲んでいたと考えられる。その他の出土品には、埴製枕,石釧,勾玉,管玉など装身具があり、特に埴製枕は長辺36.8cm,短辺29.4cm,厚さ8cmの長方形で全面に朱が塗られ、中央を頭の形にくぼませて周囲に鋸歯文や幾何学文などを線刻されたものである。
 これらの特徴から、築造時期は古墳時代前期前半(4世紀前葉)と推定されているが、被葬者は不明である。

【史跡規模】

【指 定】

【国 宝】

【国重文】

関連時代 古墳時代:前期
関連年号 4世紀前半
関連人物 系図 関連人物 系図 関連人物 系図

 

【K-NR053】燈籠山古墳
  

 

【K-NR053】燈籠山古墳

 

   

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北から見る(左の高みが後円部) 北から見る 北から見る 西から見た前方部 前方部上から西を見る 切断されたかたちの後円部 南から見た後円部 後円部へ上る 後円部墳頂 後円部墳頂 後円部墳頂から見た前方部