市尾墓山古墳
いちおはかやまこふん(Ichio-hakayama-Kofun Tumulus)
【K-NR116】探訪日:2022/7.24
奈良県高市郡高取町市尾
【MAP】
〔駐車場所〕
曽我川の東に築造された古墳時代後期の6世紀初頭から前半にかけての典型的な前方後円墳である。全長は約66m、後円部径約39m,高さ約10m、前方部幅約49m,高さ約10mの葺石をもつ二段築成で周濠と堤を備えている。また、くびれ部に造り出しが認められる。周濠の幅は6~8m、外堤は幅8〜12mで高さ2mをこえる部分もみられる。
後円部上段南南西側に開口する横穴式石室が発見され、凝灰岩製の巨大な刳貫式家形石棺も確認されている。石室は全長9.45m,幅2.45mで玄室部分の高さが3mあり、長方形の平面形状から片袖式の横穴式石室となっており、納められた石棺は長さ2.61m,幅1.27m,高さ1.39mを測り、奈良県内でも最大級の規模となる。墳丘斜面や周濠部では10cm間隔で並ぶ円筒埴輪列や鳥,笠,石見形などの木製品が出土している。
被葬者は定かではないが、巨勢谷に勢力をもった豪族、たとえば巨勢男人などが候補に挙げられる。
南西200mほどにある市尾宮塚古墳とともに国指定史跡となっている。
【史跡規模】 |
【指 定】国指定史跡(1981年3月31日指定) 【国 宝】 【国重文】 |
関連時代 | 古墳時代:後期 |
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関連年号 | 6世紀初頭~前半 |
関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 |
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巨勢男人 | KS** |