真弓鑵子塚古墳
まゆみかんすづかこふん(Mayumikansuzuka-Kofun Tumulus)
【K-NR042】探訪日:2009/10.31・2022/7.2
奈良県高市郡明日香村真弓
【MAP】
〔駐車場所〕
牽牛子塚古墳の西に位置する直径約40m,高さ8m以上の2段築成の円墳。埋葬施設は南に開口する花崗岩の巨石を使用した片袖型の横穴式石室である。鑵子とは湯釜のことで、玄室の天井が高くドーム型になっていることに由来している。本古墳は北側にも開口がみられるが、これは通路状の奥室と考えられ、石棺を石室に納めるための一時的なものだったと推定される。実測調査の結果、石室規模は全長17.8mで、玄室は長さ6.5m,幅4.3m,高さ4.3m、羨道は長さ6.6m,幅2.2m,高さ2.2m、奥室は長さ3.7m,幅2.22m,高さ2.35mであることが明らかとなった。近年の調査によれば玄室と奥室で石棺の破片が出土していることなどから、少なくとも石棺2基と木棺1基が安置されていたと考えられる。出土遺物には武具類(銀象嵌刀装具,鉄鏃),馬具類,金銅製装飾金具,鉄釘,土師器(ミニチュア炊飯具),凝灰岩片などがあり、築造年代については6世紀中頃から後半頃と推定される。
被葬者は、古墳の立地,石室形態や出土遺物から、渡来系氏族の東漢氏が推定されている。
【史跡規模】 |
【指 定】 【国 宝】 【国重文】 |
関連時代 | 古墳時代:後期 |
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関連年号 | 6世紀中頃~後半頃 |
関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 |
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東漢氏 | YA01 |