旧志水家玄関車寄
きゅうしみずけげんかんくるまよせ (Former Vestibule of Shimizu Residence)
【R-AC022】探訪日:2018/3/17・2022/5/18
愛知県名古屋市西区児玉3丁目13
【MAP】
〔駐車場所〕
もと名古屋城三之丸にあった尾張藩家老の志水甲斐守屋敷玄関車寄せ部を譲り受け、大矢家本宅の表門として移築改造したもので、向唐破風のついた素木造りの江戸時代建築である。現在は、正面に桟桟唐戸をもった入口を開け、別に右手に脇門を設けている。
志水家は禄高1万石を有する尾張徳川家に仕える上級武士で、屋敷は三之丸の幅下御門の内側、能楽堂付近に建っていた。明治になり城内の屋敷は悉く壊されていったが、車寄は民間に引き取られ、第2次大戦中も大きな被害を受けることなく現在まで残った。裏側にある旧名古屋城二の丸庭園茶亭の「風信亭」も保存を望んだ大矢氏が買い受け移築した(非公開)。車寄せ,風信亭ともに名古屋市の指定文化財(1973年10月15日指定)である。