二子塚古墳
ふたごづかこふん(Futagozuka-Kofun Tumulus)
【K-OS030】探訪日:2017/9.24
大阪府南河内郡太子町大字山田3385
【MAP】
〔駐車場所〕
推古天皇陵の東方約200mの傾斜地をなす段丘上に位置し、二基の方形の墳丘が西南方から東北方にわたって並列につなぎ合わさった双方墳である。それぞれの墳丘に東南に開口する横穴式石室があり、いずれも石棺が納められている。石室は長方状の箱形で、東北方のもの(東墳丘石室)は、長さ約5m,幅約1.80m,高さ約1.60m、西南方のもの(西墳丘石室)は長さ約5.30m,幅約1.50m,高さ約1.55mで、壁面に塗布された漆喰が残る。石棺はそれぞれ石室のほぼ中央に置かれ、身は刳拔き式で外法長さ約2.20m,幅約1m,高さ約0.70m、蓋は一枚石の縄掛突起が退化した蒲鉾形を呈する。
本墳は、双方墳で東西墳丘にはそれぞれ雄大な石棺をもつ石室を備えており、古墳時代終末期に属する古墳として稀有なもので、学術上の価値が高いことから、1956(昭和31)年に国史跡に指定された。また、地元には本墳こそが推古天皇と竹田皇子の合葬陵であるとする言い伝えがある。