讃岐国分尼寺跡
さぬきこんぶんにじあと (Sanuki Kokubunni-ji Temple Ruins)
【T-KG002】探訪日:2019/7/21
香川県高松市国分寺町新居
【MAP】
〔駐車場所〕
聖武天皇が741(天平13)年に発した「国分寺建立の詔」により、国分寺とともに当時流行していた疫病や天災,内乱を仏教の力で鎮めることを目的として建立された。讃岐国分寺跡の北東約2kmの位置にあり、寺域は東西180~210m,南北180mの範囲とされ、現在はそのほぼ中心に法華寺が建つ。法華寺境内には、国分尼寺の金堂跡と推定される礎石19個が残っており、さらに尼房跡,講堂跡が発見され、金堂,講堂,尼房が一直線に並んだいたことが明らかになっている。講堂跡の発掘調査では、創建当初からヘ平安時代のものまで4種類の軒瓦が並んで出土している。さらに、南西部に寺域を区画する施設と考えられる溝が確認されている。ただ、中門跡,南大門跡,塔跡については、まだ発見されていない。
また、886(仁和2)年には讃岐国の国守だった菅原道真がこの尼寺を訪れ、『法華寺白牡丹』の漢詩を詠んだという。
現在の法華寺は、1846(弘化3)年に再興されたものである。
【史跡規模】 |
【指 定】国指定史跡(1928年2月7日指定) |
関連時代 | 奈良時代 | 平安時代:前期 | 江戸時代:中期 |
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関連年号 | 741年 | 886年 | 1846年 |
関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 |
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聖武天皇 | K308 | 菅原道真 | SW03 |
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▲【転載】金堂跡の礎石
▲【転載】礎石
▲【転載】菅原道真の白牡丹の漢詩