円応寺

えんおうじ(Eno-ji Temple)

【T-KN008】探訪日:2008/4/30

【T-KN008】円応寺 神奈川県鎌倉市山ノ内1543 <📲:0467-25-1095>

【MAP】

〔駐車場所〕

【T-KN008】円応寺

   別名「新居閻魔堂」,「十王堂」とも呼ばれる。『新編鎌倉志』等によれば、円応寺は1250(建長2)年の創建で、開山は建長寺開山の蘭渓道隆の弟子にあたる桑田道海(智覚禅師)とされるが、桑田道海が1309(延慶2)年没で年代が合わないこと、蘭渓道隆が開山した建長寺の落慶(1253年)より以前であることなどから、当初から禅寺として建てられたことには疑問が持たれている。
 当初は鎌倉大仏の東側の由比郷見越岩に建てられたが、ほどなく滑川の川岸へと移転した。その後、1703(元禄16)年の元禄大地震による津波被害により建物が大破し、その翌年に山ノ内の現在地に移転した。寺は建長寺から鎌倉街道を挟んで向かい側の小高い敷地に位置するが、この地はもと建長寺塔頭の大統庵のあったところである。
 木造初江王坐像1躯(幸有作),木造閻魔王坐像1躯(運慶作),木造倶生神坐像2躯,木造奪衣婆坐像1躯(弘円作),木造鬼卒立像1躯,木造檀拏幢1基の7点が一括して重要文化財に指定されている。

【史跡規模】

【指 定】
【国 宝】
【国重文】・木造初江王坐像1躯  ・木造閻魔王坐像1躯
     ・木造倶生神坐像2躯  ・木造奪衣婆坐像1躯
     ・木造鬼卒立像1躯   ・木造檀拏幢1基

関連時代 鎌倉時代 江戸時代:前期
関連年号 1250年? 1703年
関連人物 系図 関連人物 系図 関連人物 系図
桑田道海(智覚禅師) ****

 

【T-KN008】円応寺
  

 

【T-KN008】円応寺

<十王の一覧>像写真は「鎌倉PRESS」等から転載

十王名 秦広王 初江王 宋帝王
本地 不動明王 釈迦如来 文殊菩薩
審理 初七日(7日目・6日後) 二七日(14日目・13日後) 三七日(21日目・20日後)    
生前の殺生の罪を問いただす 邪淫の罪を問いただす
十王名 五官王 閻魔王 変成王
本地 普賢菩薩 地蔵菩薩 弥勒菩薩
審理 四七日(28日目・27日後)  五七日(35日目・34日後) 六七日(42日目・41日後)
身体と口で犯す七つの罪を問う 閻魔帳確認と生前の行いを問う 六道の何処へ輪廻転生するか決定
十王名 泰山王 平等王 都市王
本地 薬師如来 観音菩薩 勢至菩薩
審理 七七日(49日目・48日後) 百か日(100日目・99日後) 一周忌(2年目・1年後)
両舌(二枚舌)の罪を問う 遺族の貪欲の罪を戒める 光明箱によって死んで1年目の魂を裁く
十王名 五道転輪王

 十王信仰とは、人間をはじめとする全ての衆生は、没後に中陰(生と死の中間)と呼ばれる存在となり、初七日~七七日(四十九日)及び百か日,一周忌,三回忌には順次、十王が裁判官として死者を裁くというもの。十王は、生前の罪の重さによっては、死者を地獄へ送ったり、六道(天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道)を輪廻させたりすることができる。七回(初七日~七七日)の審理で決まらない場合は、追加の審理が三回(百ヶ日忌・一周忌・三回忌)設けられ、また、一周忌,三回忌に遺族がしっかり法要を行えば、死者の罪が許される救済処置もある。

本地 阿弥陀如来
審理 三回忌(3年目・2年後)
泰山王で止めとなった審理を最終審理する

 

【T-KN008】円応寺 ※本サイトの写真は転用可です(ダウンロードすると、より鮮明に見えます)

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▲【転載】

【T-KN008】円応寺

▲【転載】開山智覚禅師像