景行天皇山辺道上陵(渋谷向山古墳)

けいこうてんのう やまのべのみちのえのみささぎ(しぶたにむかいやまこふん)

(Yamanobenomichinoe Mausoleum of Emperor Keiko [Shibutanimukaiyama-Kofun Tumulus])

【K-NR010】探訪日:1993/9.25・2010/6.4・2014/11.28

【K-NR010】景行天皇陵 奈良県天理市渋谷町向山

【MAP】

〔駐車場所〕


【K-NR010】景行天皇陵

   渋谷向山古墳の実際の被葬者は明らかでないが、宮内庁では第12代景行天皇の陵に治定している。
 奈良盆地東縁の龍王山から西に伸びる尾根筋の傾斜変換点に築造された巨大前方後円墳である。後円部の先端を山辺の道が通り、行燈山古墳にかけて上り坂の石畳の古道が多く残されている。墳丘は後円部で4段築成、前方部で3段築成。墳丘長は300mで全国では第8位、奈良県では五条野丸山古墳に次ぐ第2位、柳本古墳群では最大の規模になる。墳丘周囲には周濠が巡らされているほか、陪塚的性格を持つ古墳数基(上の山古墳,丸山古墳,赤坂古墳)の築造も認められる。出土品としては、円筒埴輪・形象埴輪のほか、江戸時代に出土したと伝わる石枕(遺体の頭部をのせる)等がある。古墳時代前期後半の4世紀後半頃(または4世紀中頃)の築造と推定される。
被葬者については江戸幕府により崇神天皇陵に考定された時期もあったが、1865(慶応元)年の修陵の竣工直前に景行天皇陵に改定され、その後現在まで踏襲されている。なお、考古学的にはヤマト王権の大王墓の1つとされ、初代大王墓とされる箸墓古墳からは数代後に位置づけられる。

【史跡規模】

【指 定】

【国 宝】

【国重文】石枕

関連時代 伝承の時代(古墳時代:前期)
関連年号
関連人物 系図 関連人物 系図 関連人物 系図
景行天皇 K103

 

【K-NR010】景行天皇陵
  

 

【K-NR010】景行天皇陵

 

景行天皇山辺道上陵と3つの陪塚(Googleマップ航空写真:黄線は概略形状)

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