13番稲橋防空監視哨跡
13ばんいなはしぼうくうかんししょうあと (No.13 Inahashi Air Defense Surveillance Post Ruins)
【Z-AC042】探訪日:2021/12/3
愛知県豊田市夏焼町青木洞
【MAP】
〔駐車場所〕 浅間ルートならば、浅間神社まで車で行ける。
第二次世界大戦中の1942(昭和17)年、夏焼城の主郭跡でもある夏焼城ヶ山山頂に、敵機を遠く発見し防衛司令官に報告するための監視哨が建てられた。この情報に基づき、防空飛行隊や高射砲隊などの戦闘準備がすみやかに行われ、住民に灯火管制,消防,避難などの防護準備を知らせた。建築工事には在郷軍人や警防団員が勤労奉仕で従事し、1943,1944(昭和18,19)年には当時の小学生が瓦を背負って山頂まで上げたという。
建築当時の監視哨勤務体制は、哨長1名,副哨長5名に監視哨員5班(1班は16~19歳の男子6~7名)で構成されていた。
1945(昭和20)年の終戦により監視哨員は下山し、3年後には屋根の瓦を降ろすための作業が稲武中学校の生徒たちの手で行われた。
現在は2階建ての展望台が建てられている。また、夏焼城ヶ山山頂へは5本のハイキングコース(いなぶ観光協会の登山マップなど参照)が設けられている。