荒子観音寺
あらこかんのんじ (Arako Kannon-ji Temple)
【T-AC041】探訪日:2018/3/17
愛知県名古屋市中川区荒子町宮窓138 <📲:052-361-1778>
【MAP】
〔駐車場所〕
正式には浄海山圓龍院観音寺という。「荒子の観音さん」としても親しまれている。尾張四観音のひとつに数えられる(他は甚目寺観音,龍泉寺観音,笠寺観音)。本尊は33年に1度開扉の秘仏である聖観音。
寺伝によれば、729(天平元)年、泰澄の草創とされ、741(天平13)年に泰澄の弟子の僧・自性が堂宇を整えたという。ただ、泰澄は加賀国の白山の開祖とされる伝説的人物であり、寺伝が史実を伝えるものかは定かでない。
1536(天文5)年、多宝塔が再建された。1576(天正4)年には前田利家によって本堂が再建された。利家は北陸に所領を与えられるまでは、近くの荒子城を居城としており、当寺は前田家の菩提寺でもあった。
延宝・貞享年間(1673~87年)には円空が当寺を数回訪れ滞在し、多種多様な1,200体を超える木彫仏像(円空仏)を観音寺に残した(全国に現存する円空仏の1/4以上)。山門の仁王像二体は最大の円空仏としても知られる。