井田城跡
いだじょうあと (Ida Castle Ruins)
【C-AC421】探訪日:2021/7/18
愛知県尾張旭市井田町4丁目
【MAP】
〔駐車場所〕
築城年代は定かではないが、南北朝時代末期の明徳年間(1390~93年)には浅井玄蕃允の居城であったとされる。その後、室町時代の城主には浅井源四郎,浅井与九郎の名がみえ、戦国時代に入って1561(永禄4)年までは、林三郎兵衛正俊が城主となり織田信長に仕えていた。ただ、寛文年間(1661~73年)の『寛文村々覚書』では古城跡とされており、この頃にはすでに廃城となっていた。
1978(昭和53)年に発掘調査では、東西約66m,南北約67mの本丸跡や高さ約1.2m,幅約5mの土塁,幅約3.6m,深さ0.5~1mのU字型堀跡,井戸跡などが確認され、出土物から室町時代以降の土豪の居館であったと推定されている。
現在は八反田公園となっている。また、井田には三城あったとされ、瀬戸川城と井田城のほかに井田東城があったという。