妻木城士屋敷跡
つまぎじょうさむらいやしきあと(Samurai Residence Ruins of Tsumagi Castle)
【R-GF004】探訪日:2018/8/19
岐阜県土岐市妻木町御殿跡
【MAP】
〔駐車場所〕
妻木城士屋敷は、妻木城の北側山麓にあった領主御殿や家臣屋敷の総称である。
1601(慶長6)年、関ヶ原の戦いで戦功を挙げた妻木頼忠は徳川家康からこの地域を与えられ、妻木城北麓に屋敷群を建てた。しだいに拠点を妻木城からこの屋敷に移し、領主は頼忠から子の頼利、次に頼次と跡を継いだが、頼次が跡継ぎの無いまま1658(万治元)年に死去したため、妻木氏本家は3代で断絶し屋敷も放棄された。しかし、頼次の弟の妻木幸広が土岐郡大富村500石から妻木上郷へ領地替されたことにより、上郷に新たに陣屋を築いて上郷妻木家(在地代官は日東氏)として存続し明治維新に至った。
現在、南から北方向の緩斜面に3段に普請された石垣と上段の城主居館に残存する井戸跡,庭園跡,門跡が残されている。石垣には中央部には虎口と思われる大石段が残存する。また、城主居館と山腹の間には雨水流入防止のための石塁で補強した溝が巡らされている。