茅原狐塚古墳

ちはらきつねづかこふん(Chihara-kitsunezuka-Kofun Tumulus)

【K-NR194】探訪日:2022/10.29

【K-NR194】茅原狐塚古墳 奈良県桜井市茅原

【MAP】

〔駐車場所〕

   三輪山西麓に築造された一辺約40mを測る大型方墳である。墳丘は大きく削平を受けており、封土が殆ど失われ石室がむき出しになっている。埋葬施設は両袖式横穴式石室で南方向に開口する。その規模は、石室全長17.32m(実質約14m)、玄室長さ6.03m,幅2.56m(奥壁),高さ1.92m、羨道長さ11.29m(実質約8m),幅2.09m,高さ1.92mを測る。羨道部の開口部から3.25mでは、小石材を積んで羨道側壁とは異なることから、墓道の石積みとも解される。玄室では凝灰岩製組合式家形石棺1基を含む計3基の石棺が据えられる。また、羨道部では鉄釘が検出されていることから、木棺の追葬も想定される。
 石室内は盗掘に遭っているが、副葬品として鉄製品(直刀片?),須恵器が検出されている。特に須恵器は、中央石棺の底から20個体分の完形の坏が出土している。築造年代は石室及び副葬品から古墳時代終末期の7世紀前半頃と推定される。三輪山西麓は、三輪山祭祀が行われる場所として聖域化された土地であったが、中期から後期には茅原大墓古墳,馬塚古墳,弁天社古墳などの営造が認められており、これらの被葬者と三輪山祭祀との関連性が注目される。

【史跡規模】

【指 定】

【国 宝】

【国重文】

関連時代 古墳時代:後期
関連年号 7世紀前半頃
関連人物 系図 関連人物 系図 関連人物 系図

 

【K-NR194】茅原狐塚古墳
 

 

【K-NR194】茅原狐塚古墳

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北から見る 南側の開口部 北側に露出した奥石 北側の隙間から開口部側を見る 東側 北からの遠景(遠くに大神神社の大鳥居が見える)