<天神系>

 天之御中主神 ― 高御産巣日神 A201:高御産巣日神

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思兼命 天表春命

 高皇産霊尊の子とされるが、常世の神とする記述もある。名前の「おもひ」は「思慮」、「かね」は「兼ね備える」の意味で、「数多の人々の持つ思慮を一柱で兼ね備える神」の意である。思想や思考、知恵を神格化したものと考えられている。「八意」は多くの知恵という意味であり、また立場を変えて思い考えることを意味する。高天原の知恵袋といっても良い存在である。

  最も有名な話では、岩戸隠れの際に、天の安原に集まった八百万の神に天照大神を岩戸の外に出すための知恵を授けたこととされている。葦原中国平定では、葦原中国に派遣する神の選定を行っている。その後の天孫降臨で瓊々杵尊に随伴した。

  『先代旧事本紀』では、思兼神は信濃国に降り立って信之阿智祝の祖になり、また、秩父国造の祖ともなったとしている。

 天下春命と共に八意思兼神の御子神で、饒速日命が天磐船に乗って天降った時、護衛として随従した32柱の神。信乃阿智祝部等の先祖とされ、知々夫国造の先祖とされる。また大伴部氏の祖ともいわれる。天表春命は開拓,学問,技芸,裁縫,安産,婦女子の守護神として信仰されており、阿智神社(長野県下伊那郡阿智村)や、戸隠神社宝光社(長野県長野市)などに祀られている。