<神皇系氏族>天神系

NK03:中原範光  磯城黒速 ― 十市磐古 ― 中原有象 ― 中原致時 ― 中原範光 ― 中原章親 NK04:中原章親

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勢多章甫

 日本最後の明法博士。天保7年(1836年)8月28日に満6歳で正六位上に叙位され、左衛門大志に任官したのを始まりに、同15年(1844年)6月10日に満13歳で従五位下に叙爵され貴族となり、その後も豊前守などを歴任。安政4年(1858年)1月11日に、満27歳にして明法博士となり家督を継ぐ。
 明治維新に至り、明法博士の官位を返上した。なお、明法博士は定員2名で、もう1名は坂上氏出身が慣例だが、文久年間(1861~64年)の『掌中職原擥要大成』には勢多章甫以外の名前が見えない。そのため、章甫が「わが国における最後の明法博士」とされる。
 その後、皇学所や宮内庁に勤務し皇典講究所にも所属した。明治27年(1894年)12月8日、満64歳で京都において卒去。