岩井寺砦跡
がんしょうじとりであと(Ganshoji Fort Ruins)
【C-SZ133】探訪日:2024/9.8
静岡県掛川市岩井寺
【MAP】
〔駐車場所〕登る道は細いが、岩井寺前に駐車場がある。登り口付近の県道249沿いにも駐車スペースがある。
標高84ⅿ,比高40ⅿの丘陵上に建つ岩井寺は742(天平13)年に聖武天皇勅願により行基によって開山されたとされるが、詳細は不明である。さらには高天神城支城のひとつともいわれるが、確たる史料,論拠は示されていない。この地は第1次高天神城の戦いで武田方に降った小笠原信興の領地であり、そのときの陣城なのか、あるいは徳川方と戦った第2次戦いの際に活用された砦なのか定かではない。なお、信興自身は1576(天正4)年頃にはに駿河国富士郡に転封となっているが、徳川方が高天神城奪還の計画を進める中で、横須賀城の大須賀康高を武田勢の先鋒として攻めている。
戦時には、地形的にみて三方を大土塁で囲まれた岩井寺境内が主郭となる。また、観音堂が建つ曲輪は大手口を守備するに格好の場所である。ただ、現在は開墾が進み、それ以上の曲輪,防御構造をもっていたのかは今後の調査に期待するしかない。
【史跡規模】 |
【指 定】 【国 宝】 【国重文】 |
関連時代 | 戦国時代 |
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関連年号 | 1574年・1580年 |
関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 | 関連人物 | 系図 |
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小笠原信興 | G454 |
岩井寺砦縄張図(『静岡県の城跡 中世城郭縄張図集成(西部・遠江国版)』に加筆)