佐紀瓢箪山古墳
さきひょうたんやまこふん(Sakihyotanyama-Kofun Tumulus)
【K-NR075】探訪日:2018/10.3
奈良県奈良市佐紀衛門戸
【MAP】
〔駐車場所〕
佐紀盾列古墳群を構成する古墳の1つで、全長96m,前方部幅45m,前方部高7m,後円部径60m,後円部高10m規模の古墳時代中期前半の前方後円墳である。佐紀盾列古墳群にあって見学可能な大型古墳3基のうちの1基である。
1971(昭和46)年に、国の史跡に指定された際に測量調査と小範囲の発掘調査が実施されている。周濠は前方部の正面から西側隅にかけての部分には造られていなかったことが判明した。これは佐紀瓢箪山古墳の築造以前に丸塚古墳が存在していたため、その部分には濠を造らず共存をはかったようである。丸塚古墳は1914(大正3)年に採土のため破壊されて墳丘の半分を失っているが、元々は佐紀瓢箪山古墳にほとんど接するように存在していたのが分かっている。しかし、なぜ瓢箪山古墳を少し北にずらして築造しなかったのかは不明である。また濠の調査から、墳丘には葺石がふかれ、埴輪もあったことが分かっており、また、濠には平常は水を貯めていなかった可能性が強いという。