蜆塚遺跡
しじみづかいせき (Shijimizuka Ruins)
【V-SZ001】探訪日:2016/12/25
静岡県浜松市中区蜆塚4丁目22-1
【MAP】
〔駐車場所〕
縄文時代後期から晩期(約3~4000年前)頃の貝塚および集落遺跡。遺跡の存在は江戸時代から知られていたとされている。円環状に平地式の住居跡が20数戸、墓地などの存在が明らかになり、首飾りや貝製腕輪を身につけた人骨なども出土した。勾玉や土器,鉄鏃なども出土している。
貝塚は比較的規模の大きなもので、その多くが淡水性で二枚貝の蜆で構成されていたことが遺跡周辺の地域名「蜆塚」の由来となっている。この貝塚は大きく分けて4つ存在し、その内の一つは発掘調査当時のまま保存されている。この貝塚は幾重もの層が存在し、およそ千年分のものが積み重なっているとされており、その堆積は1.5メートルほどに達する個所もある。貝類だけではなく、土器の破片や海水性の魚類である鯛,マフグ,スズキ,クロダイ,アカエイ,獣の骨なども混在しており、遺跡の西にある佐鳴湖が当時は遺跡付近にまで達していたことがうかがえ、水産資源も豊富であったことを物語っている。