長尾城跡
ながおじょうあと (Nagao Castle Ruins)
【C-AC266】探訪日:2019/3/9
愛知県知多郡武豊町字金下8-11
【MAP】
〔駐車場所〕
築城年代は定かではないが鎌倉時代中期あるいは室町時代とされ、武雄神社の神官を兼ねていた岩田氏によって築かれたとされる。岩田氏は遠江守朝弘の代から長尾に居住し、俊弘-弘直-俊直-有俊-景氏-久秋-仲秋-光秋と続くが、築城者は不明である。
1543(天文11)年、知多半島制覇を目論む緒川城主の水野信元が南進して成岩城の榎木了圓を攻めた際、岩田氏も和睦して水野の軍門に従った。城主の岩田安広は出家して果貞と称した。
1560(永禄3)年の桶狭間の戦いでは今川氏に属して敗北し、長尾城も廃城となった。
長尾城は現在の武雄神社境内の南、武豊小学校の東側一帯に築かれていたという。遺構としては畑となっている所に堀跡が残るのみである。ただ、城跡はJR東海用地となっており立ち入り禁止となっている。
なお、武雄神社境内は岩田氏居館跡とされる。